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身近なもので代用できる鍵開け道具
鍵をなくし、家に入れない。あるいは、古い机の引き出しの鍵が、見つからない。そんな、緊急事態に、専門業者を呼ぶほどの、予算も、時間もない。そんな時に、私たちの身の回りにある、ごくありふれた日用品が、意外な「鍵開け道具」として、活躍してくれる可能性があることを、ご存知でしょうか。ただし、これらの方法は、あくまで、簡易的な、防犯性の低い鍵に対してのみ、通用する可能性のある、裏ワザです。防犯性の高い、玄関の鍵などを、開けることは、まず不可能です。また、鍵や、鍵穴を、傷つけたり、破損させたりするリスクも伴うため、試す際は、必ず「自己責任」で、慎重に行う必要があります。まず、最も有名なのが、「ヘアピン」や「安全ピン」、「クリップ」といった、細い金属を使った、ピッキングの代用です。二本のヘアピンを用意し、一本を、L字型に曲げて「テンションレンチ」の代わりにします。そして、もう一本の先端を、少しだけ曲げて、「ピック」の代わりにします。この二本を使い、プロのピッキングと同じ要領で、シリンダー内部のピンを、探っていきます。成功するには、かなりの根気と、繊細な指先の感覚が必要です。次に、鍵のかかっていない、室内のドアなどが、風などで閉まってしまい、ラッチボルトだけで、ロックされている場合。この場合は、薄くて、硬い、カード状のものが、有効な道具となります。例えば、不要になった、プラスチック製のポイントカードや、クリアファイルの切れ端などです。これを、ドアと、ドア枠の隙間に、ラッチボルトを目がけて、滑り込ませ、押し込むようにして、ラッチを、強制的に引っ込ませるのです。クレジットカードなどの、大切なカードは、破損する恐れがあるため、絶対に使わないでください。さらに、古い、安価な南京錠などであれば、アルミ缶を切り開いて作った、薄い金属片(シム)を、シャックル(U字型の金具)の根元の隙間に差し込むことで、ロックを解除できる場合もあります。
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映画に出てくる鍵開け道具は本物?
ハリウッド映画や、スパイ小説の世界では、主人公が、クレジットカード一枚で、厳重なロックを瞬時に開けたり、あるいは、見たこともないような、ハイテクなガジェットを使って、金庫の扉を、いとも簡単に、無力化したりします。こうした、フィクションの世界で描かれる「鍵開け道具」は、果たして、現実の世界にも、存在するのでしょうか。その答えは、半分は「イエス」であり、もう半分は、エンターテイメントとしての「誇張」である、と言えます。まず、クレジットカードを使った鍵開け。これは、前述の通り、ラッチボルトだけで閉まっている、鍵のかかっていないドアに対しては、ある程度、有効な方法です。しかし、デッドボルト(かんぬき)が、きちんと施錠されている、防犯性の高いドアに対しては、全くの無力です。映画の中では、この前提が、しばしば、ご都合主義的に、無視されています。次に、ピッキングツール。映画では、主人公が、数秒間、ガチャガチャと、鍵穴をいじるだけで、どんな鍵でも開けてしまいますが、これも、現実とは、大きく異なります。実際のピッキングは、非常に繊細で、時間のかかる作業です。特に、ディンプルキーなどの、複雑な構造を持つ鍵に対しては、たとえ、熟練したプロであっても、数十分、あるいは、それ以上の時間を要することも、決して珍しくありません。そして、金庫のダイヤル錠を開ける際に、よく登場する「聴診器」。これも、プロの金庫技師が、実際に使用する道具の一つです。しかし、映画のように、数秒で、番号を特定できるわけではありません。内部の、極めて微細な音を聞き分けるためには、完全な静寂と、驚異的な集中力が必要であり、これもまた、非常に時間のかかる、地道な作業なのです。一方で、レーザーカッターや、小型のドリル、ファイバースコープといった、ハイテクな道具は、現実の、プロの鍵屋や、金庫技師も、実際に使用します。ただし、それらは、魔法の道具ではなく、あくまで、金庫の構造を熟知した、専門家が、その知識と経験に基づいて、効果的に使用して、初めて、その真価を発揮するのです。