便利なカードキーですが、薄くて小さいため、従来の鍵よりも紛失しやすいという側面もあります。一度紛失すると、再発行の手間や費用がかかるだけでなく、セキュリティ上の不安も生じます。そこで、うっかり紛失を防ぐための効果的な対策をいくつかご紹介します。第一に、カードキーの「定位置」を決めることです。財布のカード入れ、パスケース、カバンの内ポケットなど、必ずここに入れる、と決めた場所に保管する習慣をつけましょう。あちこちのポケットに入れたり、机の上に置きっぱなしにしたりすると、どこに置いたか忘れてしまい、紛失の原因になります。帰宅したら所定のキースタンドやトレイに置く、というルールを作るのも有効です。第二に、キーホルダーやストラップを取り付けることです。カードキー単体だと小さくて存在感が薄いため、少し大きめのキーホルダーや目立つ色のストラップをつけることで、紛失のリスクを減らすことができます。カバンの中で見つけやすくなるというメリットもあります。ただし、住所や名前がわかるような情報は付けないように注意しましょう。第三に、スマートタグ（紛失防止タグ）を活用することです。これは、Bluetoothなどでスマートフォンと連携し、一定距離離れるとアラームが鳴ったり、スマートフォンのアプリで位置情報を確認できたりするデバイスです。カードキーにスマートタグを取り付けておけば、置き忘れ防止や、紛失した場合の捜索に役立ちます。様々な種類や価格帯のものがあるので、自分に合ったものを選んでみましょう。第四に、予備のカードキーの保管場所を工夫することです。万が一紛失した場合に備えて、予備のカードキーを持っている方もいるでしょう。しかし、その予備を自宅のわかりやすい場所に置いておくと、メインキーを紛失して家に入れなくなった時に意味がありません。かといって、常に持ち歩くのも紛失リスクを高めます。信頼できる家族や友人に預かってもらう、あるいは職場のロッカーなど、自宅以外の安全な場所に保管しておくのが良いでしょう。ただし、保管場所は忘れないように記録しておくことが大切です。第五に、日々の注意喚起を怠らないことです。特に外出時や帰宅時、お店での会計時など、カードキーを出し入れする際には、「カードキーをしまったか」と意識的に確認する癖をつけましょう。